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寫眞毎日  (しゃしんまいにち)

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2006年 03月 22日

壷屋やちむん通りのちび黒猫、ちら。

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ハナレグミとかクラムボンの人が参加している、「ohana」、すごくいいですね。
さっきからずっと聴いています。
トクに、「Blue」という曲。いいですね。
今日は、午前早くから休日出勤。でも、音楽聴くと元気でるな。




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Iさんとの思ひ出

(今日は、若干シモネタがあります。ちびっこやシモネタが嫌いな人は読まないでね。
あと今日はすんごく長いです。それと、期間限定にします。)

マイルがたまったので、また沖縄に行こうかなと。
そこで、今日は、那覇のIさんとの思ひ出を。


一昨年の夏、友だちと二人で、那覇に行ったときのことです。
国際通りの少し裏手ぐらいに、ずいぶんとうらぶれた場末感漂う飲み屋街を発見して。
地元の人の話だと、おじいさんしか飲みに来ないので、通称「年金通り」と呼ばれているそうで。
雰囲気は新宿のゴールデン街を3倍くらい、さびれさせた感じ。
ちょっと昭和の香りがただよっているような。

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なんだか、怪しく面白そうなので二人でしばらくウロウロしていると、
突然、全身ドピンクの服に包まれ、
顔に白粉を激しく塗りまくっているおばあさん
(おばさん?)が話しかけてきて。



(続き)



「あんた達、飲み屋、探してるの?イイ飲み屋に連れてってあげるよ」

と。
その風貌と突然の提案に、
最初は、唖然とし、二人とも警戒したんですが、
まあ、相手はおばあさんだし、やばそうな雰囲気になったら、
走って逃げればいいか。なんか、オモシロイことが起こりそうな予感もするし。
ということで、

「じゃあ、よろしくお願いします。」

と答えると、

「あんた達、若いから、若い人がやっているお店連れてってあげるね。
 この辺のお店はだいたい、80代の人がやっているけど、
 今から連れて行く店の女性は60代だから」

何かの聞き間違いなのか、それとも、ここは笑うべきところなのか、
一瞬、とまどいましたが、
ただ、「はあ」とだけ返事をして、お店までついていくことに。
(60歳って・・・。客だけじゃなくて、お店側も年金もらえそうぢゃぁないですか・・・)

連れて行かれたお店に入ると、言葉通り、
カウンターの中には60代くらいの上品そうなおばさんが一人。
客はおじいさんが一人、カウンターで飲んでいて。
それで、ドピンクのおばさんを間に挟んで、私と友人の3人もカウンターに着席。
ビールで乾杯。ノドも潤って。

名前を伺うと、ドピンクの方はIさんという沖縄らしい名前で、
どうやら、飲み屋に客を紹介して仲介料をもらう役目のよう。

しかし、それとは別に結婚紹介所も経営しているとのこと。
飲み屋の客で良さそうな男性がいれば、自分の結婚紹介所に
登録している女性に紹介できる。
だから、飲み屋の仲介の仕事は一石二鳥だと。
しかし、我々二人の頭の中には、同時に、

(それを、若者がまったくこない年金通りでやるのは、間違っているのでは・・・)

との思いが。
だからこそ、珍しく通りがかった若者の我々に声をかけたわけですが笑。

Iさん、結構、お酒が好きらしく、
「沖縄では二本で飲むのをやめると、二度と会えないって言われているのよ。
 二は割りきれるでしょ。だから、もう一本頼みましょう。」
とか言って、我々の資金で、ぐいぐいビールを空けていくわけです。
だいぶ酔われたのか、Iさんは、
「あんたたち、いまどきの若いのに珍しく、いいこたちだね~」
と、ご機嫌。
さらに、
「私の家はこの近くだけど、今からこない?」
と提案されて・・・。
まさか、もうだいぶお歳っぽいし、とって食われるわけでもないだろうし、
なんか人の良さそうな感じもするし、
マルチ商法とか、新興宗教の勧誘とかはされそうな雰囲気でもないし・・・。
とも思ったのですが、さすがに、初対面だし、ご遠慮して。
その日は、再開を約束して分かれたわけです。
結局、お店の料金もかなり良心的で、
ぼったくりでもなんでもなくて。
Iさんは別れ際、名詞を渡してきて、
「次に沖縄に来る時は、絶対に事前に連絡してね!」
と。



長くなりましたが、ここまでは前置きです。
この後も長いので、
このへんで、一回、トイレでも行ってください笑。



それから、一年半後の2005年の12月。
今度は、私、一人で那覇に、遊びに行って。
飲み屋で、さんざん泡盛を飲んで、
「さて、ホテルに戻るかな」と、
ふらふらと国際通りを歩いていたわけです。

すると!!
数十メートル先に、なにやら、ドピンクの服を着た人が、
歩いているではないですかっ!!
酔っていたこともあり、もう、すかさず、ドピンクめがけて、
猛ダッシュ。
ダッシュしながら、前年、一緒に行った友達の携帯にかけながら、
「Iさんらしき人を発見した!」
と興奮気味に報告。
スーパーの入り口でようやく追いついて、息を切らしながら、
「Iさんですよね?覚えてますか?」
と、言い終わるか、終わらないかくらいで、
「あら、あなた~、覚えているわよ~!!」
と、感動?の再開。

Iさん、すでに酔われていたらしく、前年と同じく、
「私の家、ほんとにここからスグだから、来ない?」
といわれまして。
前回、せっかく好意で言ってくださっていたのに、
断ったということもあったので、
「ええ、じゃあ。」
と、ついていくことに。

その前に、スーパーで食材を買いましょう、ってことになって、
「あなた、何食べたい?作ってあげるわよ」
と聞かれたので、きっと、沖縄のおばあさんのことだから、
ヘルシーな料理とか得意そう、と思い、
「あ、なんか、沖縄っぽものを」
と、答えたんですが、なぜか、Iさんは、
調理済みのソーセージとかハムばっかり、カゴに入れていって笑。
そこに、沖縄食文化継承の光と影を見ましたよ笑。

それで、歩いて5~6分くらいで到着すると、
「I結婚相談所」
と看板がかけてある、立派なご自宅が。

もーう、ここからが、長かった&激しかったー笑。

結婚相談所と書いてあるわりには、ご自宅の中は、
飲み屋風なつくりになっていて、カウンターがあるわけです。
どうやら、お得意さんだけにむけて居酒屋をやっているようで。
それで、生ビールで乾杯してから、Iさんの身の上話が始まって。
若いころは、東京の三鷹あたりに住んでいたこともある・・・。
夫とは離婚してしまった・・・。
息子の家族は東京に住んでいる・・・。
自分は一人で住んでいる・・・。
などなど、私も「うんうん」と聞いていて。
しかし、Iさん、飲むにつれ、どんどんエスカレート。
「離婚した夫が家にきても、絶対になかにはいれない」
「夫とは、たった一回しか、していないけど、それで、子供ができた。」
などなど、夫との話を赤裸々に、隠すことなく詳らかに・・・笑。

さらに、エスカレートして、話題は孫に移り・・・。

「孫が東京のR大学にいるんだけど、処女なんだけど、あなた、どう?
 あなたなら、大丈夫」


(どう、って笑。お会いしたの二回目なんですけどね。
 ていうか、「ばあちゃん、私、処女なの」とか「孫や、お前は処女かえ?」
 なんて、会話あるんですかね笑。何を根拠に・・・)

と思いつつも、
「はあ」
とか、適当に答える。


「孫は、絵本とか書いていてるんだけど、処女じゃいい作品は書けないの」


(ずいぶんな極論だなぁ・・・)

と思いつつも、
「はあ」
とか、適当に答える。


「女は一度、男にヒドイ目に合わされないと、人間に深みが生まれないの。
 作品にもそれが反映されるの。あなたなら、大丈夫。どう?」


(大丈夫って笑。繰り返しになるけど、お会いしたの二回目なんですよね。
 それにしても、妙にアーティストっぽい意見だなあ笑)

と思いつつも、
「はあ」
とか適当に答えつつ、
時間はどんどんすぎて。
途中、アオブダイの刺身なども出してくれて。
なかなか、普段すごせない、こゆ~い時間が。
全体的に、どう答えていいのか非常に困る話題が多めでしたが笑。

それで、
「そろそろ、私は失礼します。いろいろとありがとうございました」
と、またまた再会を誓ってご自宅を出たのですが。
なぜか、Iさん、靴下だけをはいて靴をはかずに、
家の外まで送りにきてくれて。
「Iさん、危ないですよ、靴はかないと!ガラスの破片とかあったら!」
といってるのに、
「大丈夫大丈夫、すぐそこまでだから」
と、結局、かなり長い坂道を下りきるまで、ついてきてくださって笑。
靴下で。100メートルくらい。
最後は、熱いハグをしてわかれました笑。
おばあさんとハグしたのは生まれて初めてでしたし、
いまだに、私のハグ最高齢記録は破られていません。
今後も破られなさそうです。


壷屋やちむん通りのちび黒猫、ちら。_d0029600_23281342.jpg


「あなた、連絡先、ちょっと書いていってよ。必ずだよ」
といわれたので、書いていったのですが、
未だ連絡はなし。
Iさん、元気にしてるかな。
一人で住んでいるからか、すこし寂しそうでもありましたし・・・。
今度は泡盛でも持参して、ふらりと遊びに
行ってみようかな。


というわけで、長文失礼しました。
なんくるないさー。
Iさんとの思ひ出でした!



余談ですが、Iさんに全てをゆだねて、結婚相談所に登録している女性とは
どんな人なのだろうか、と、他人事ながら少し心配になりました。

by x-syasin-x | 2006-03-22 00:00 | 沖縄


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